トレーナーのびーすけです。
「毎日ちゃんとカロリーを守っているのに、思ったように結果が出ない」
これ、精神論でも気合いの問題でもありません。カロリーが合っていても痩せにくくなる原因は、ちゃんと別のところにあります。
私は今、自分の減量を全部記録しながら公開しています。そして先日、1ヶ月分(記録が確定している22日分)のデータを自分で集計して分析しました。結果を先に言うと——カロリーの実行は、我ながら文句のつけようがなかった。それでも、致命的な穴が1つありました。
この記事では、その実データと、私が自分の記録に自分でツッコミを入れた過程をそのまま公開します。「記録しているのに変わらない」という方に、いちばん読んでほしい内容です。
・公式スタート:70.6kg(2026/6/27 体組成計初計測)/公式ゴール:67.0kg
・ルール:チートデイなし・週3まで飲酒・数日単位でならす
→ 連載の全体像・最新の体重は こちらのまとめ記事 から
まず、1ヶ月分の実データを出します
対象期間は2026年6月27日〜7月28日、そのうち日計が確定している22日分です。1品目単位で記録し、目分量のものは目分量と明記しています。
| 項目 | 実績 | 設計値 |
|---|---|---|
| 平均摂取カロリー | 1,688kcal | 1,700kcal |
| 最小 / 最大 | 855kcal / 3,506kcal | — |
| 設計値を超えた日 | 22日中 7日 | — |
| 平均タンパク質(P) | 106.8g | 150g |
| 体重 | 70.6kg → 68.1kg(期間中の最低値) | — |
まず、平均1,688kcal。設計値1,700kcalに対して、差はわずか12kcalです。これは狙ってできる数字ではありません。仕事も家庭もある中で、1ヶ月続けた結果としては、正直よくやったと思っています。
しかも私はこの期間、禁酒も外食禁止もしていません。ビールを3L飲んだ日もあります。海に行って焼肉を食べ、帰ってからラーメンを2人前食べた日(3,506kcal)もあります。それでも月平均は設計どおりに着地しました。
……で、ここからが本題です。
それでも「体脂肪の落ち方」は物足りなかった
体重は落ちました。でも正直に言うと、体脂肪率はほとんど動きませんでした(数値は日によって大きくブレるので、この連載では参考値としてしか扱いません)。
体重が落ちているのに体脂肪の指標が動かない。これが意味することは、ひとつです。
落ちた分に、脂肪以外のものが混ざっている可能性がある。
つまり、守りたかった筋肉まで一緒に減らしていたかもしれない、ということです。カロリーは完璧に守っていたのに、です。
原因:タンパク質が、平均43gも足りていなかった
集計して、はっきり出ました。
平均タンパク質は106.8g。自分で設定した150gに対して、毎日およそ43g足りていません。
しかも、こんな日もありました。
| 日付 | タンパク質 | 目標との差 |
|---|---|---|
| 7/24 | 60.65g | −89g |
| 7/25 | 58.55g | −91g |
| 7/26 | 61.1g | −89g |
3日連続で、目標の4割です。カロリーだけ見れば「守れている優等生」なのに、中身はスカスカだった日が続いていた。
ここが今日いちばん伝えたいところです。
カロリーは「量」の管理。PFCは「中身」の管理。 量だけ守っても、中身が伴わなければ、落としたくないものまで落ちていく。
同じ1,700kcalでも、タンパク質150gの1,700kcalと、106gの1,700kcalは、まったく別物です。体重計の数字は同じように減っても、中身(体の質)は正反対の方向に進みます。
怖いのは「自分では気づけなかった」こと
ここが本当の問題です。
私は10年トレーニングを続けていて、タンパク質の重要性は当然知っています。毎日記録もしていました。それでも、1ヶ月分をまとめて集計するまで、この43gの穴に気づいていませんでした。
なぜか。理由は単純です。
- 1日単位で見ていると、大きくは外れていないように見える(「今日はちょっと少なかったかな」で終わる)
- カロリーが目標内に収まっていると、「今日は守れた」で満足してしまう
- 食べたものは記録していても、傾向として振り返る機会がない
記録は「材料」でしかありません。材料を集めても、読み解かなければ何も分からない。 毎日せっせと記録していた私が、まさにそれでした。
ちなみに対策はシンプルで、夜のプロテインを固定化するだけで20g前後は戻ります。昼の鶏むねを70g→150gにすれば、さらに+18g。卵を1個足して+7g。これで106g台まで回復します。いきなり150gを狙わず、まず100g台に乗せる。分かってしまえば、その程度の話なんです。
難しいのは実行ではなく、「どこがズレているかに気づくこと」の方です。
もう一つの発見:崩れた日より、「崩れの連鎖」が怖い
もう一つ、記録を通して分かったことがあります。
私は7月中旬、こんな1日を過ごしました。
- 早朝5時半に起きてソフトボール → そのまま海水浴
- 海でおにぎり・イカリング・フライ・ソフトクリーム
- 夕方から家族で焼肉、ハイボール
- 帰宅後、記憶が曖昧なままラーメン2人前
日計3,506kcal。 目標を1,800kcal以上オーバーした、この企画で最大の崩れです。翌朝、体重は一晩で1.3kg増えていました。
でも、私はこれを「失敗」だとは思っていません。理由は、その翌日に855kcalの減量飯へ切り替えて、崩れを1日で止めたからです。数日後には体重も戻りました。
減量で結果が出ない人の多くは、崩れた日そのものではなく、「もういいや」と崩れを2日、3日と連鎖させることで積み上げを失っています。1日の暴食で増えるのは主に水分です。取り返しがつかないのは、そこから戻れなくなる方です。
このとき自分に言い聞かせたのは、こういうことでした。
完璧な日を何日作れたかではなく、崩れを何日でストップできたかが減量の実力。
明日からできる3つのこと
ここまでの話を、そのまま持ち帰れる形にします。
1|カロリーだけでなく、タンパク質を「毎日」数える
まずは1週間でいいので、カロリーと一緒にタンパク質だけでも記録してください。体重×2g前後が目安です。おそらく、思っているより届いていません。
2|1日ではなく「1週間の平均」で振り返る
1日単位では、ズレは見えません。週末に1週間分を平均してみてください。平均を出した瞬間に、傾向としての穴が見えます。私の43g不足も、そうやって初めて見えました。
3|崩れた翌日を「戻す日」と決めておく
食べ過ぎは事故です。事故そのものより、事故のあとに道へ戻れるかどうかがすべて。翌日の食事を決めるのは、崩れた日の夜のうちがおすすめです。
それでも、一人で続けるのが難しい理由
正直に言います。上の3つは、言うのは簡単で、続けるのが難しいです。
私自身、10年やってきて、毎日記録していて、それでも43gの穴に1ヶ月気づきませんでした。記録を「読み解く」のは、慣れていても手間がかかります。そして何より、自分のデータは自分に甘くなります。「まあ今週は忙しかったし」で流してしまう。
だから私は、こう考えています。
食事管理でいちばん価値があるのは、献立表をもらうことではなく、 自分の記録に第三者の目でツッコミを入れてもらうことです。
「昨日のあれ、実は脂質を使い切っていますよ」 「今週タンパク質が3日連続で足りていません。このままだと落ちるのは脂肪ではなく筋肉です」 「その体重増は水分です。慌てなくていいです」
こういう指摘が、その日のうちに返ってくる。それだけで、減量は驚くほど安定します。
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- そして3ヶ月かけて、私の口出しを意図的に減らし、ご自身で判断できる状態に移行します
最後に私が渡すのは、献立表ではなく「あなた専用の食事ルール1枚」です。この記事を読んで「自分の記録も、たぶんどこか穴がある」と思った方は、一度その穴を一緒に探しましょう。
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まとめ
- 1ヶ月(22日分)の平均は1,688kcal。設計値1,700との差は12kcal=カロリーの実行は問題なかった
- それでもタンパク質は平均106.8gで、目標150gに対し毎日43g不足。3日連続で目標の4割の日もあった
- カロリーは「量」、PFCは「中身」。量を守っても中身が伴わないと、落としたくないものまで落ちる
- いちばん怖いのは、その穴に自分では気づけないこと。1日ではなく1週間の平均で振り返ると見える
- 崩れた日より、崩れを連鎖させることの方が減量を壊す
記録は材料です。読み解いて初めて意味を持ちます。もし一人で読み解くのが難しいと感じたら、それは意志が弱いからではありません。単に、それが手間のかかる作業だからです。
※本記事の数値は私自身の実データに基づく概算です。適切な減量ペース・栄養量には個人差があり、結果を保証するものではありません。持病がある方・通院中の方は、必ず主治医にご相談ください。
